あなたのキャリア開発とキャリアアップを支援。自分にふさわしい仕事につくお手伝いをする 「天職=転職 キャリア・サポート・プログラム」

あなたのキャリア開発とキャリアアップを支援。自分にふさわしい仕事につくお手伝いをする 「天職=転職 キャリア・サポート・プログラム」

キャリアページ トップ  > ホランド

ホランドの理論



ホランド理論の基本的な考え方

●人は子供の頃、親や教師、その他の人が行う様々な活動に触れる。様々な活動は、活動を行う大人の興味や、家庭の社会経済的レベル、文化や伝統などによって異なる。

●子供が行う活動の中には、その子供がその他の子供と比べて、上手にできるとか、親や大切な大人からのご褒美(言葉や愛情、その他)によってプラスに強化されていくものがある。プラスの強化を受けた活動は、興味になる。興味とは、その他の活動よりも、この活動をしたいという好みである

●子供は興味を持った活動を上達させようとする。そうすることで、能力、(何かを行うための一般的な力)やスキル、(その能力を実際にうまく活用すること)が発達する。

●思春期の終わりから、青年期にかけて、その興味や能力に関連する価値観が発達する。価値観とは「行動を導く強固な信念」である。

●このような過程を経て、人はそれぞれのそれぞれが独自のスリー・レター・コードをもつようになる。スリー・レター・コードとは、次に示す6つのうち3つの頭文字を合わせたので、簡明に性格を説明するものである。(これはスーパーの自己概念を簡潔に説明する方法とも考えられる。)

●環境(職業や職場学校での専攻科目、さらに余暇活動まで)も、同じ6つのタイプの組み合わせで説明できる。

●人は自分自身のスリー・レター・コードに関連した活動を行おうとする。自分のスリー・レター・コードが表すものは、自分の興味があり、能力を発揮できる可能性があり、価値観を満たそうとするものである。(これは「人は仕事をしてその自己概念を実現しようとする」というスーパーの理論と同趣旨である。)

●自分のコードと職場などのコードがマッチしていれば、自分の職業に満足と安定を感じ、会社に対する貢献度も高まる。

Ⅰ 6つのホランド・タイプ ホランドは、人の基本的性格を6つのタイプに分け、それぞれを次のように名付けて説明しています。
① 企業的(E:Enterprising)他人を導いたり、他人に影響を与えることが出来る活動を好む。リーダーシップ、説得力。その他、人と仕事をするのに必要なスキルを伸ばす。商品の販売や人の管理などに関する職業を好む。野心的、外交的、精力的で自信家。
② 慣習的(C:Coventional)情報を明確に秩序立てて整理出来る活動を好む。組織的、事務的、計数的処理能力を伸ばす。記録管理、計算、タイプ、コンピューター操作などに関する職業を好む。責任感があり、信頼でき、緻密
③ 現実的(R:Realistic) 道具、物、機械、動物など扱うことを好む。手作業、機械作業、農作業、電機作業などのスキルを伸ばす。組み立てや修理にかかわる職業を好む。地に足がついていて実践的
④ 研究的(I:Investigative) 生物学や物理学関係の行動を好む。数学や科学の能力を伸ばす。科学や医学分野の職業を好む。好奇心が強く、学究肌で自立的
⑤芸術的(A:Artistic) 慣例にとらわれず、創造的な活動を好む。言語美術、音楽、演劇のスキルを伸ばす。創造的な才能をいかせる職業を好む。創造的で発想が自由
⑥ 社会的(S:Social) 人に伝える、教える、手助けすることなどに関連する活動を好む。人といっしょに仕事をする能力を伸ばす。教育、保育、カウンセリングなどの職業好む。人の助けになり友好的 ホランドは、「人は通常、三つの性格タイプの組み合わせとして表すことができる。」とし、どれか一つが強く、あと二つのタイプは、それほど強くない」と述べています。このように人を三つの性格タイプで表したものをスリーレターコードと読みます。



Ⅱ.6つのホランド・タイプの関連性もっともホランドタイプの関連については、ホランドや他の学者が広範に研究しています。ホランドは、この関係を六角形で説明しています。 六つのタイプの順序は、 広範な研究に基づいて確立されています。必ずしもRタイプは、右端でなければならないわけではありませんが、Rを右端にもいたとすれば。あとは時計回りに、R・I・A・S・E・Cという自分に、配置しなければなりません。



1・ホランド・タイプの一貫性六角形上で隣り合ってる性格タイプや職務は、非常によく似ている。隣りあっているコードとは、初めの2文字がRI,IR,IA,AI,AS,SA,SE,ES,CE,EC,CR,RCのことで、これらのコードを「一貫性」のコードと呼ぶ。コードの初めの2文字がこのような場合、その人の興味や能力は一貫性が高いといえる。したがって、自分の中に安定感があり、その意味から、仕事を見つけやすいと思われる。
●六角形の対角にある性格タイプの職務は、もっともかけ離れている。RS,SR,CA,AC,EI,IEで始まるコードは、一貫性のないコードと呼ばれる。初めの2文字がかけ離れているコードを持つ人の興味は能力は、あまり一貫性がない。このような人は、これまでの人生でさまざまに異なる影響を受けてきたものと思われる。性格の異なる両親が、それぞれまったく違う性格タイプを強化したのかもしれない。こういう人は、まったく異なる興味や能力をどう仕事に生かせば良いのかという葛藤を持っているかもしれない。

●六角形の頂点を一つはさんで隣り合う性格タイプや職務は、上の二つのブルーの中間的な関係なる。コードの最初の2文字は、RA,AR,IS,SI,AE,EA,SC,CS,ER,RE,CI,ICである。初めの2文字がこのように始まるコードを持つ人は、方向性がある程度異なる興味を持っているが、仕事の中でうまく組み合わせて行けるだろう。 2.ホランド・タイプの分化ホランドタイプについて、一貫性に次いで重要なコードの特徴は「分化」です。「分化」とはある人のもっとも高いホランドタイプと、もっとも低いホランドタイプの差を表したものです。分化は重要な考え方であり、クライアントが、その分野の興味や能力が強く、どの分野が比較的弱いが、また六つのタイプが、相互にどう関連しているかを示します。

Ⅱ ワールド・オブ・ワークマップ
1.ワーク・タスクホランドがこの理論を研究し始めたのは、米国のACT社という、非営利の大きなテスト会社に勤務している時でした。ホランドが、ACT社を辞めたあと、研究部門のデイル・P・プレディガーはホランドの六角形のベースとなる基本原則は何かという研究を始め、"Dictionaly of Occupational Ritles"(職業事典、米国労働省)に載っている1万2000を超える職種のデータを米国労働省から取り寄せて分析を行いました。その結果、ホランドの6角形の基礎を成しているのは、4つのワークタスクであることが分りました。現在存在しているあらゆる職業の基礎もこの4つであることが確認されました。4つのワークタスクとは、次のものです。

①データ事実、記録、ファイル、数字、規則的な手順。商品やサービスに関する事実やデータの記録、確認、伝達、整理などの「データ的活動。」たとえば購買係会計係航空管制官などが代表的な仕事です。
②アイディア抽象的概念、理論、知識、洞察、何かを新しい方法で表現すること。創作、発見、解釈、抽象的な考えをまとめるなど、「アイディア的活動」科学者や音楽家などが代表は、代表的な仕事です。
③ひと人を援助する、知識を伝える、奉仕する、説得する、もてなす、動機付ける、指導するなど、「対人的活動」教師や販売員、看護師などが代表的な仕事です。
④もの機械、メカニズム、材料、道具、物理的プロセスや生物学的プロセス、生産、輸送、整理、修理などの「対物的活動」大工、農業従事者、技師などが代表的な仕事です。 プレディガーの研究ではさらに、この基本的なワークタスクから、二つの次元ができるとしています。「データ」対「アイディア」と「ひと」対「物」の次元です。

ワーク・タスク・ディメンションで仕事を分類

 前述したように、さまざまな職業・職種を6つの固まり=クラスターに分けたものを「キャリア・クラスター」と呼びますが、この分類の基礎となる4つの次元(データ、アイデア、ひと、もの)は、「ワーク・タスク・ディメンション」と名付けられています。4つの次元(ディメンション)で、あらゆる職業・職種を分類できるということです。

 では、この4つの次元のそれぞれにはどんな仕事の内容や職種が該当するかを示しましょう。

データ

 事実、記録、ファイル、数字、規則的な手順、商品やサービスに関する事実やデータの記録、確認、伝達、整理などの、「データ的活動」。例えば、購買係、会計係、航空管制官など。

アイデア

 抽象的概念、理論、知識、洞察、何かを新しい方法で表現すること。創作、発見、解釈、抽象的な考えをまとめるなどの、「アイデア的活動」。科学者や音楽家、哲学者など。

ひと

 ひとを援助する、知識を伝える、奉仕する、説得する、もてなす、動機づける、指導するなどの、「対人的活動」。販売員や、教師、看護婦など。

もの

 機会、メカニズム、材料、道具、物理的プロセスや生物学的プロセス。生産、輸送、整備、修理などの「対物的活動」。エンジニアなど。

 そして、この4つの次元と6つのキャリア・クラスターは次のように対応しています。

ワーク・タスク・ディメンションキャリア・クラスター
「ひと」ソーシャル・サービス
「ひと」と「データ」管理的ビジネス
「データ」と「もの」ルーティン的ビジネス
「もの」技術
「もの」と「アイデア」サイエンス
「アイデア」と「ひと」芸術

 例えば、「ひと」を扱うことが主体となる仕事が、ソーシャル・サービスであり、「ひと」と「データ」の両方を主に扱うのが「管理的ビジネス」ということになります。管理的ビジネスについていえば、管理職の仕事を思い浮かべてください。担当部署の部下という「人」を使いつつ、業績などをデータでチェックしコントロールする仕事が、まさに管理職の仕事ですよね。エンジニア、つまり技術職は、もちろん「もの」を扱うのがメインの仕事。ただし、ITの場合、ハードだけでなく、ソフトも対象としますが。

 なお、上記のワーク・タスク・ディメンションとキャリア・クラスター、およびパーソナリティタイプの関係を示したものが図2です。

  キャリアクラスター
図2 キャリア・クラスターとワーク・タスク・ディメンションとパーソナリティタイプの関係


キャリア・クラスターにはどんな仕事が含まれるか

 次に、キャリア・クラスターには、具体的にはどんな職業・職種が含まれているのかを簡単にご紹介しましょう。

ソーシャル・サービス

  • 「ひと」にかかわる分野、社会・行政サービス、教育、医療、保険、介護などにかかわる職種

管理的ビジネス

  • 「ひと」と「データ」にかかわる分野、例えばマーケティング・販売、経営管理・企画などにかかわる職種

ルーティン的ビジネス

  • 「データ」と「もの」にかかわる分野、例えば、金融取引、保管・輸送、OA機器操作などにかかわる職種

技術

  • 「もの」にかかわる分野、例えば、エンジニアリング、建設・保守、農業、産業機械操作、修理など

サイエンス

  • 「もの」と「アイデア」にかかわる分野、例えば、自然科学・数学などにかかわる職種

芸術

  • 「アイデア」と「ひと」にかかわる分野、例えば創造・舞台芸術、文学、社会科学などにかかわる職種

 現在、世の中に存在する職業・職種は1万種類以上あるそうですが、上記6つのキャリア・クラスターにすべて分類されています。ただ、単純に1万種類を分類するのでは分かりづらいので、23個の「ジョブファミリー」にまとめて、キャリア・クラスターに対応させています。これを示したのがワールド・オブ・ワークマップです。

 ⇒ ワールド・オブ・ワークマップはこちら(英文)

 円の周囲には、「ワーク・タスク・ディメンション」の3つの次元が示され、その内側に対応する「キャリア・クラスター」が置かれています。また、30度ごとに書かれているアルファベット(C、R、I、A、S、E)は、パーソナリティタイプの頭文字です。そして、円内に、23のジョブファミリーが置かれています。例えば、“M.エンジニアリング、および関連技術”というジョブファミリーは、右下あたりにあります。「アイデア」と「もの」を扱う仕事であり、「技術」と「サイエンス」の2つのキャリア・クラスターにまたがる位置。パーソナリティタイプとしては、R:Realistic=現実的とI:Investigative=研究的の2つのタイプを持ち合わせている人が向いているということが分かります。

 このように、あなたのパーソナリティタイプに適した職業・職種が明快に対応されているのがホランド理論です。正確にいえば、ホランドが勤務していた「ACT社」がホランド理論を発展させて、ご説明したような一連の体系化を完成させています。

 さて、ホランド理論に照らし合わせたとき、あなたのタイプと現在の職業・職種はマッチしていますか? マッチしていたら幸いですが、もしそうでなければ、今後のキャリア設計を再検討した方がいいかもしれません。




参考文献
キャリア・カウンセラー養成講座 テキスト(日本マンパワー)
Powered by
Movable Type 3.35